外壁塗装をする方の塗料比較

外壁塗装をする方の塗料比較

おすすめの塗料は?

外壁塗装をする際に悩むポイントの一つが塗料の選定だと思います。

一番バランスがよくおすすめなのがシリコン系塗料です。ただシリコン系といっても溶剤タイプ、水性タイプ、弱溶剤タイプの違いや塗料を出している会社の商品のグレードによって値段も耐用年数も違います。

さらにお客様のご自宅の種類やあとどのくらい住みたいかなどでおすすめの塗料が変わってきますので、その違いを解説していきたいと思います。

塗料の種類の比較一覧

塗料には顔料、合成樹脂、希釈材、添加剤という4つの材料が使われています。

顔料

カラー付けに使われる材料。

合成樹脂

塗料の耐久性を左右する材料

大きく分けると以下の4つがあります。正確にいうともっとたくさん種類はあるのですが、あまり多くを比較しても理解するのが大変だと思いますので、よく比較されるものに絞ってます。

塗料 耐用年数
アクリル樹脂 3年〜7年
ウレタン樹脂 5年〜10年
シリコン樹脂 8年〜15年
フッ素樹脂 12年〜20年

アクリル樹脂

もっとも安価で、発色が良く、カラーバリエーションが豊富な為、DIY塗料として人気があります。

しかし他の塗料と比較して耐久性が低いため、現在、外壁塗装に使用されることはほとんどありません。頻繁に色を変えたい、あと数年で家を手放すからコストをできる限り安くしたいという方におすすめです。

ウレタン樹脂

2番目に安価で、素材が柔らかく密着性が高いのでとても扱いやすいのが特徴です。雨樋や破風などの付帯部に使われる事が多いです。

外壁の塗装に関しては耐久性の部分で費用対効果がシリコンより劣ってしまうので使用される頻度は少ないです。一部剥がれて気になる箇所があるという方は扱いやすいのでおすすめです。

おすすめ商品

  • 関西ペイント セラMレタン
  • 日本ペイント ファインウレタンU100

シリコン樹脂

価格と耐久性のバランスがよく費用対効果が高いです。湿気を通しやすいので、塗装膜が剥がれにくく、カビなどが生じにくいのが特徴です。

これからも長く家に住みたいという方や、どの塗料を使ったらいいかわからないなどの方におすすめです。

おすすめ商品

  • 関西ペイント セラMシリコン
  • 日本ペイント ファインSi

フッ素樹脂

この5つの中では価格が一番高いです。しかし耐久性、耐熱性も高く塗料の寿命は長いです。30年くらいのスパンで考えた時に塗装をする回数が減らせるためトータルコストがお得になる場合もあります。

場所的に何回も外壁塗装をするのにはコストがかかる方や30年以上のスパンで家のメンテナンスを考えている方におすすめです。

おすすめ商品

  • 日本ペイント ファイン4Fセラミック

ラジカル制御型塗料

近年、ラジカル制御型塗料が注目されていて、外壁塗装を検討している方はよく耳にされると思います。

「ラジカル」とは樹脂や顔料の有機物を劣化されるエネルギーの事を言い、つまり塗膜の劣化させてしまう原因の一つです。

何らかの樹脂に、この「ラジカル」を制御する材料を入れたものが「ラジカル制御型塗料」と言います。

今回紹介したそれぞれの合成樹脂に「ラジカル」を制御する材料を入れることにより耐久性が伸ばすことが出来ます。

費用対効果も高く見込めるので、塗料選びの候補におすすめです。

おすすめ商品

  • 日本ペイント ファインパーフェクトトップ

希釈材

塗料はそのまま使用するのではなく、塗る直前に溶剤(シンナー)を混ぜる【強溶剤タイプ】と水を混ぜる【水性タイプ】が存在します。

強溶剤タイプは耐久性が高いものが多いのですが、臭いが強いものや体に有害な塗料が多いです。なので最近は環境対策で水性タイプが多くなっており、質も良くなって耐久性にも問題なく使用できるようになっています。

ただ同じ樹脂を使った塗料の強溶剤タイプに比べると僅かに耐久性が下回ることもあるので、最近増えてきたのが弱いシンナーで混ぜる【弱溶剤タイプ】です。

分類 希釈材 環境配慮 耐久性
強溶剤タイプ 強いシンナー × 非常に高い
水性タイプ やや低い
弱溶剤タイプ 弱いシンナー 高い

一般戸建て住宅で強溶剤タイプが使われることはほとんどなくなりました。

また、シンナーや水だけで薄めるのが1液型と呼び、さらに硬化剤を加える塗料を2液型と呼びます。

1液型の特徴は2液型と比べて値段がやや安いものが多く、すぐには固まらず扱いやすいです。しかし耐久性がやや低いのが難点です。

2液型は値段が少し高くなりますが、耐久性が高く、様々な場所で塗ることが出来ます。

添加剤

艶を加減する、密着性をあげる、粘度をあげるなど特別な付加するための材料

長い目で安くする考え方

塗料の選び方は家によってそれぞれですが、長く住むのであれば耐用年数が長いものを出来る限り選んだ方が総合的に安くなる可能性が高いです。

もちろん材料代は高くなりますが、塗装工事費用の大半は人件費や足場代なのです。

 

例えば30年目安で考えた時、耐用年数10年の工事が100万円ですと30年間で合計300万円、耐用年数15年の工事が120万円ですと30年間で合計240万円と60万円も安くなります

メンテナンス不要の塗料はあるのか?

ただいくら耐用年数が長いといっても汚れはつきますし、紫外線や雨水のあたりかたによっては劣化が早い部分は出てきます。

「この塗料を使えば半永久的にメンテナンスが不要です。」これは悪徳業者か知識がない業者のセールストークです。どんなに耐用年数が長い塗料を使用したとしても日々のチェックは必要です。

業者によっても耐用年数が変わる?

いくら耐用年数がいい塗料を使用したとしても工事が適当では結局数年で劣化してきてしまいます。

下地処理が疎かだったり、3回塗りをしないといけない所を2回塗りで済ましたりと、塗装工事は手抜きがしやすい工事なんて言われています。

塗料の選定もありますが、工事の内容もどんな作業するかをしっかりと説明をしてくれる業者を探していきましょう。

外壁塗装の流れはこちら

まとめ

今回は主だった種類の塗料を紹介していきましたが、これ以外にも世の中にはキリがないくらいの種類が存在します。

ただ今回の塗料の知識を頭に入れておけば、少なくても業者のいいなりにならない塗料の選び方ができると思います。

基本だけでもいいので工事の前に知識を入れて適正な工事をしてくれる業者を探していきましょう。

我々DC HOME`sは神奈川全域で活動しています。ご自宅のお困り事がありましたらお気軽にご連絡ください。