蜂(ハチ)駆除・対策|安全に自分で退治する方法

蜂(ハチ)駆除・対策|安全に自分で退治する方法

ハチって聞くとなんだか怖いイメージがありますよね。

そんなハチがあなたのご自宅に巣を作ったなんて事があったら焦ってしまう気持ちもわかります。

『自分で駆除できるの?業者に頼んだ方がいい?』

どちらにせよ、焦って判断してしまうと悪い方向に進んでしまう可能性が高くなってしまいます。

まずはハチに関しての最低限の知識をつけて判断していただければ安心だと思います。

一般住宅に作りやすい3種類のハチ

ハチの種類の中でも一般住宅に作りやすいのは主に3種類です。

  • ミツバチ
  • アシナガバチ
  • スズメバチ

この中でも更に種類が分かれてはいるのですが、大きく分けるとこの3種類がほとんどです。

まずはこの3種類の特徴を見ていきましょう。

ミツバチの特徴

ミツバチは体長が12mm〜20mmで、この3種類の中では一番おとなしい性格です。

おとなしいと言っても、巣に危害を加えればもちろん刺してきます。

そして何より、数が3種類の中でも群を抜いて多いため、駆除作業に時間がかかります。

巣は閉鎖的な所に作る事が多く、一般住宅ですと

  • 床下
  • 屋根裏
  • 外壁と内壁の間の空間
  • 換気口

などに作られるケースがほとんどです。

巣は存在せず、木や軒下に集合しているミツバチもたまに見かけます。

これは分蜂(ぶんぽう)と言って、一つの巣の数が一定数超えると新しい女王蜂が誕生します。

そうなると、半分の働きバチを連れて新しい巣を探しにいきます。

新しい巣がすぐに見つからない場合の拠点が木や軒下の集合体なのです。

アシナガバチの特徴

アシナガバチは体長11mm〜26mmで、飛んでいると足がだらーっと伸びているのが特徴です。

単体でいる時はそれほど攻撃的にはなりませんが、巣に敵と判断したものが近づくと、すぐに攻撃的になります。

アシナガバチの中でも何種類か存在し

  • キアシナガバチ
  • セグロアシナガバチ
  • フタモンアシナガバチ
  • コアシナガバチ

などが代表的です。

この中でもキアシナガバチやセグロアシナガバチなどは体も大きく、スズメバチと間違われる事もよくあります。

巣は開けた場所ならどこにでも作りますので、一般住宅ですと

  • 軒下
  • 窓枠の下
  • 植栽の中
  • カーポート

などに作られる事が多いです。

スズメバチの特徴

スズメバチは体長17mm〜40mmで、非常に攻撃的で単体で動いていても、敵とみなした物に危害を加えられると攻撃してきます。

その攻撃性、巣作りの場所がスズメバチの種類の中でも違ってくるのが特徴です。

下記が代表的なスズメバチの種類と特徴です。

種類 攻撃性 巣作りの場所 特徴
オオスズメバチ 最高 木の下など空洞、閉鎖的な場所 日本原産 
体が大きく、数も多くなる
毒性も攻撃性も一番高い
キイロスズメバチ 高い 屋根裏、床下などの閉鎖的な場所
数が多くなると軒下などの広い場所に引っ越しする
体は小さいが、数は多くなる
攻撃性が非常に高い
モンスズメバチ 高い 屋根裏、床下などの閉鎖的な場所
数が多くなると軒下などの広い場所に引っ越しする
攻撃性が高い
夜間も活動する
ヒメスズメバチ 普通 屋根裏、床下などの閉鎖的な場所 体が大きい
数はそれほど多くならない
活動時期が短い
コガタスズメバチ 普通 軒下、植栽など開けた場所 数はそれほど多くならない
一般住宅付近に巣をよく作る

業者に頼むかの判断基準

ハチの駆除はしっかり道具を用意して、やり方を間違わなければほとんど刺される事はありません。

しかし、巣が大きくなり数が多くになるつれ、危険性は増してきます。

更に高所や屋根裏など、場所によっては慣れていないと危険な作業になってしまう場合やご自宅にダメージを与えてしまう場合があります。

危険な巣の大きさ

基本的には小さくても危険は危険です。

女王蜂が4月〜5月くらいに冬眠から目覚め、新たな巣作りを開始します。

この時期は、働き蜂もいない状態で巣作りに夢中なのでさほど警戒網は広くありません。

6月〜7月になると働き蜂が生まれ、エサを取りに行く、巣を守るなど役割分担されるようになり警戒網が広くなっていきます。

7月〜9月くらいだと大きさが10cmを超えて、警戒網も更に広くなり一気に危険性が増します。

もし駆除にあまり自信がない場合は、その大きさからは業者を頼む事を視野に入れる事をオススメします。

高所・閉鎖的な場所は危険

2階以上の軒下や高い木など作られた巣を駆除する場合、脚立や梯子を使っての作業になります。

ハチに慣れていない方ですと、駆除作業中にハチの動きにびっくりしてバランスを崩して転落してしまう可能性も出てきます。

屋根裏や床下などの閉鎖的な場所に作られた巣を駆除する場合、プロの業者でも嫌がる所があるくらいです。

理由としては狭くて体勢が保てない、暑くて熱中症の危険性がある、ご自宅にダメージを与えてしまう可能性があるなどが挙げられます。

高所や閉鎖的な場所の場合は出来れば慣れている業者に頼む事をオススメします。

駆除する準備・手順

上記を理解した上で、ご自身で駆除をすると判断した場合の安全に駆除する準備と手順をご紹介します。

準備する道具

  • 防護服(用意出来ない場合は白っぽい厚手の服装)
  • 白い長靴
  • 白い手袋
  • ヘルメット
  • マスク
  • ゴーグル
  • ハチスプレー
  • 長い棒
  • ライト
  • トング
  • ほうき
  • チリトリ

服装はできる限り白っぽいものを選び、肌が露出しないようにしてください。

ハチは黒い色の物の認識が速く、敵と見なされる可能性が高いためです。

作業は夜間が安全

基本的にモンスズメバチ以外のハチの種類は夜になると巣に戻り、活動を停止します。

昼間は何匹ものハチがエサ取りなどの活動をしているため、駆除中に戻り蜂に攻撃されてしまう可能性が高くなってしまいます。

プロの業者なら昼間でも駆除しますが、ご自身で駆除する場合は夜間をオススメします。

2m〜3m離れて殺虫剤を撒く

ハチスプレーは遠くまで届くジェット式を用意して、2〜3m離れた所からなくなるまで噴射してください。

アシナガバチの巣の場合はどの角度からでも全体にあたりますが、スズメバチの巣の場合は大体が覆われていて小さい穴から出入りしているため、穴に当たる角度から噴射してください。

穴がわからない状態で噴射してしまうと、殺虫剤にあたってない興奮したハチが出てきてしまうので非常に危険です。

状況が確認できない場合は無理に駆除せずに業者に相談することオススメします。

まとめ 【自分で安全に出来るハチ駆除】

安全に駆除する大前提として

  • ハチの種類
  • 巣の大きさ・時期
  • 巣の場所

をしっかり把握することが重要です。

ハチの駆除はプロの業者でも刺されてしまう事はたくさんあります。

少しでも不安に感じる点があったら、まずは業者に相談してみる事をオススメします。

我々DC HOME`sも神奈川全域を中心に毎年1000件以上のハチ駆除を行なっております。何かご不明な点などありましたらお気軽にご連絡ください。